FLOW

一般歯科治療の流れ

初めて来院される方へ

初めての歯医者さんには、何かと不安がありますよね。
ですから、まずは当院の診療の流れ(診療の進め方)を確認してください。

私たちは、ただむし歯を削って治すことだけが治療だとは思っていません。

「自分の歯で一生涯美味しく食事ができること」を実現するために、あなたの歯とお口の健康を“守り続ける”ことを念頭に置いた診療を行っております。

1.初診

●予診(ヒヤリング)

最初に、お口の中の状態・症状についてお話を聴かせていただきます。

・生活の中で起こっている不都合
・今抱えていらっしゃる悩み
・将来的に感じている不安

など、あなたのお話を聴かせてください。

最初にお話を聴かせていただくのは…

① 治療に対するあなたの希望や考え方を知るため
あなたの生活習慣やライフスタイルを知り、治療計画に活かすため
治療後に同じトラブルで悩まないように、予防計画に活かすため

など、あなたにとってより良い治療の選択に役立てたいと考えているからです。

●検査(お口の状態をチェック)

お聞きした状態・症状に応じて、必要な検査を行います。

・ むし歯の有無をチェック
・ 歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝の深さ)の検査
・ プラークの付着検査
・ 歯の動揺(ぐらつきの有無)の検査
・ お口の中の写真撮影
・ レントゲン検査

など、いくつかの検査を実施して、病状を総合的に診断することに役立てます。

●現状確認(状態・症状の説明)

お聴きしたお話と検査結果を一緒に確認しながら、今起きている症状や痛みの原因をご説明します。

・ご自身で正確に状況を把握していただくために、分かりやすくお話しすることを心がけています。

中には専門的な話が出てくることもありますので、分からないことや疑問に思うことは気軽に質問してください。

私たちは、より良い治療を受けていただくために、疑問や不安はできるだけ解消しておくことが望ましいと考えています。

ですから、遠慮なく質問や確認をして、納得できる治療を受けていただきたいと思います。

●治療計画の説明

症状や悩みを解決するための治療計画をご説明します。

治療計画の作成にあたり、ただ歯やお口の問題点を改善するための計画ではなく、あなたの生活習慣やライフスタイルを考慮した計画を心がけています。

医療的にはベストな方法=あなたにとってベストな方法とは限りません。

最初にお聴きしたお話をもとに、あなたにとってベストな方法を一緒に考えていくことが私たちの使命なのです。

治療はあなたと私たちとが二人三脚で進めていくものですから、あなたが納得し、前向きな気持ちで取り組める治療計画を一緒に考えましょう。

●応急処置(痛みがある場合の処置)

痛みがある場合には応急処置を行い、痛みを取り除きます。また、日常生活に支障が出るような症状の場合にも、同様に応急処置を行います。

痛みがひどく、お話をすることが困難な場合には、先に応急処置を行ってから治療計画のお話をさせていただくこともあります。

処置をした後は当面の注意事項をお話して、第1回目の診療は終了です。受付で次回の予約をお取りください。

2.第2回目

●治療計画の確認

治療をスタートする前に、第1回目にお話した治療計画を確認します。

第2回目の治療までには少し時間が空きますので、その間にあらためて治療計画について考えていただき、疑問や希望がある場合には、あらためて確認をしていただくことができます。

治療の主体は「あなた」ですから、遠慮なさらずにご質問・ご相談ください。

●治療スタート

治療計画をもとに、治療をスタートします。

治療がスタートしてからでも、治療内容について分からないことや疑問に思うことがあるかも知れません。

あるいは、治療が進むうちに、計画を立てたときとは気持ちや考え方が変わることがあるかも知れません。

そのような時には、遠慮なく歯科医師やスタッフに気軽にお声掛けください。

また、治療を進める途中で当初の計画とは変更せざるを得なくなった場合には、必ずご説明します。

3.治療終了。そして予防へ・・・

症状によって違いはありますが、何度か通院をしていただいて、治療は終了します。

その後は「良くなった状態を維持していくために」予防活動を行っていきます。

これを怠ってしまうと、せっかくの治療が台無しになってしまうことにもなりかねませんので、予防にも積極的に取り組んで欲しいと思います。

具体的な予防計画についてはもちろんアドバイスをしますが、具体的にどのようなことをするのか気になると思いますので、簡単にお話しておきましょう。

予防で大切なことは2つあります。

① ご自宅で日常的に行う“ホームケア”
② 歯科医院で定期的に行う“プロフェッショナルケア”

この2つは、車の両輪のようなもので、双方がきちんと機能するがより効果的な予防につながります。

お口の状態やリスクの度合いはお1人お1人に違いがありますので、あなたに最適な予防計画(予防のプログラムとご家庭でのケアのポイント・ケア用品の選び方など)を考え、ご説明します。

しかしながら、毎日の歯みがきを中心とするご家庭のケアだけでは落としきれない歯垢(プラーク)は誰にでもできるものです。私たち歯科医院で働くプロであっても歯みがきでは落としきれない汚れはあります。

汚れが残ることはしかたのないことですから、それを歯科医院で取り除くのです。

歯科医院で行う定期的なケアは、お口の中の状態を点検して、汚れがたまってしまったところをキレイにお掃除するだけですから、痛いことはほとんどありません。

歯とお口の状態によって個人差はありますが、おおよそ3~4ヶ月に1回、1年に3~4回は歯科医院でのケアをしていきましょう。

もし痛い思いをしてしまったのであれば、もうこれからはそんな思いをしなくても良いように。

痛い思いをせずにすんでいるのであれば、今後もそんな思いをしなくてもよいように。

私たちと一緒に歯とお口の健康を守っていきましょう!