こんな症状はありませんか?
□ 歯の詰め物やかぶせ物がしょっちゅう取れてしまう・・・
□ 朝起きると、顎や口の周りの筋肉がこわばり、疲労感がある・・・
□ 睡眠時のいびきや歯ぎしりを家族から指摘された・・・
□ 肩こりや首の痛み、頭痛や腰痛など、身体中に疲労感がある・・・
上記の症状に当てはまる方は、
『噛みしめ癖』『TCH』
について知っていただくことで、症状が改善するかも知れません。
TCH、噛みしめ癖って?
『TCH』とは「Tooth Contacting Habit」の略で、日本語に直すと『歯牙接触癖』と言います。
具体的には・・・
『上下の歯を“持続的に”接触させるクセ』
を指す言葉です。
もしかすると「上下の歯が接しているのが普通の状態では?」と思ったかもしれませんね。
実は、それは大きな間違いです!
本来、上下の歯が接触する時間というのは、1日24時間のうちで合計30分未満なのです。
「歯ぎしり」や「食いしばり」とは違うの?
また、上下の歯を接触させるというと、「歯ぎしり」や「食いしばり」を想像されるかもしれませんね。
でも、グッと力を入れて食いしばらず、上下の歯が接触する程度のことであっても、筋肉の緊張や疲労は起こっているのです。
その結果、あなたのお口の中にさまざまなトラブルの火種が発生しているのです。
噛みしめ癖・TCHでどんな悪影響が?
1)歯周病が悪化する原因に…
上下の歯がお互いに負荷を掛け合う関係なので、歯の周りの組織(歯周組織)に影響します。
歯ぐきや歯槽骨への負荷が大きくなることで、歯周病が悪化する原因に…
2)上下の歯、双方を壊し合う関係に…
上下に負荷がかかり続けることから、
・詰め物・かぶせ物が取れる
・ブリッジや入れ歯が割れる
・噛み合わせの違和感
・著しい咬耗(歯のすり減り)
・歯の破折(欠ける、割れる)
このような症状が起こるとともに、最悪の場合『歯根破折』で抜歯せざるを得ない可能性も…
さらに困ったことに、この負荷の掛け合いは、上下双方の歯が無くなるまでやり続ける関係になってしまうのです…
3)顎関節症、顎の痛みの原因に…
接触時間が長くなれば、それだけ筋肉が疲労します。
顎関節症や顎の痛みはもちろん、肩こりや首の痛み、頭痛や腰痛など全身の痛みの原因になることも…
もしかしたらあなたもしているかも?噛みしめ癖・TCHのチェックポイント
噛みしめ癖・TCHは、あなたが無意識でつい行ってしまっている『クセ』です。
それゆえに、日常生活の中では気が付かないケースもしばしば…
知らず知らずのうちに噛みしめていないか、次のポイントをチェックしてみましょう!
□ 頬の内側に白い線がある
□ 舌に歯型がついている
□ 何もしていない時に上下の歯が接触している
歯科医院での診断では、次の要素も指標になります。
□ 骨隆起(骨の膨らみ)
□ 咬耗(歯のすり減り)
また、自然なポジションに対する違和感をチェックしてみるのも良いでしょう。
1)姿勢を正して正面を向く
2)唇に力を入れず、軽く接触させる
3)上下の歯が接触しないように軽く離してみる
4)上の前歯と歯ぐきの境目を舌の先で触れてみる
この動作をしてみた時に落ち着かない感じがする、違和感を覚えるようであれば、噛みしめ癖・TCHが起こってしまっているかも知れません…
どうすれば改善できる?噛みしめ癖・TCHの改善法
1)ご自身にクセがあることを認知すること
2)クセを直すために意識的に行動すること
3)意識的な行動を継続すること
無意識で行ってしまっているクセですから、意識的に改善の行動をしないとなかなか直りません。
まずは、日常生活において上下の歯が接触していないかを気にしてみましょう!
職場のデスクなど、生活圏内で目に付く場所に「歯を離す」などの貼り紙をしておきましょう。
そうすることで、改善の意識が芽生えます。
また、姿勢の改善もひとつです。
・PCを触っている時
・スマホを触っている時
・料理をしている時
・うつ伏せでいる時
このように下を向く動作というのは、上下の歯の接触を起こしやすくなります。
また、舌の動きを改善するエクササイズも効果的!日常的に取り組むことができる簡単なエクササイズなので、ぜひ取り組んでみましょう!
『あいうべ体操』のススメ
「あいうべ体操」は、「あ」「い」「う」「べ」の動きを繰り返す簡単なエクササイズです。
顎の関節と口の周りの筋肉をリラックスさせて、緊張やこわばりから解放するのに効果的です!
発声せずに口の動きだけでもOK!マスク着用時でもエクササイズできます!
口の周りの筋肉が活性化すると、停滞した血流も流れやすくなり、顔のむくみ解消にも効果的です!